DACセブンサミッツプロジェクト 第3弾

北アメリカ大陸
デナリ(マッキンリー)

DACセブンサミッツプロジェクトの第3弾は北米大陸最高峰のデナリ(マッキンリー)。
2014年6月23日、DACグループ代表・石川和則がデナリに登頂しました!

デナリってどんな山?

アラスカ山脈の盟主であるデナリ(マッキンリー)は、日本が誇る冒険家・植村直己が眠る山。標高は6190mで、セブンサミッツの中で3番目の高さとはなりますが、緯度が高いため気圧が低く、ヒマラヤの7000m峰に匹敵します。そのため、気温も低く夏でも最低気温は-30℃近くになり、凍傷にかかりやすくなります。また、氷河にはクレパスが待ち受けており、45度の雪壁や、切れ落ちた雪の斜面をトラバースする難所があったり、気象条件が厳しく、シェルパの力を借りられないといった点で、かなり厳しい山だといえます。
デナリを含む周囲は国立公園に指定されています。ムース、カリブー、オオカミ、そして人気のグリズリーベアなどの野生動物が生息し、豊かな自然に囲まれているため、多くの観光客が訪れます。

デナリってどんな山?
デナリってどんな山?

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石川和則が辿ったルート

デナリには多くの登山ルートがありますが、一般的なルートであるウエスト・バットレスで登頂しました。まず、エアタクシーを利用してカヒルトナ氷河から入山します。氷河上の歩行と雪氷斜面の登高が中心となり、一部に岩稜もあります。

石川代表が辿ったルート
  • ランディングポイントにはエアタクシーを使います。

    ランディングポイントにはエアタクシーを使います。
  • ソリを牽引して40kgほどある重い荷物を運搬。

    ソリを牽引して40kgほどある重い荷物を運搬。
  • 5,200mにあるハイキャンプ。ここで天候を待って頂上アタック。

    5,200mにあるハイキャンプ。ここで天候を待って頂上アタック。
  • デナリパスの急激な斜面をトラバースしながら進みます。

    デナリパスの急激な斜面をトラバースしながら進みます。
  • フットボールフィールドという広大な雪原を通り、頂上の稜線へ。

    フットボールフィールドという広大な雪原を通り、頂上の稜線へ。
  • 標高6,168mの山頂へ!

    標高6,190mの山頂へ!

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登山のポイントと必要なトレーニング

デナリでは氷河歩行の一般的なロープワーク、タイドロープやスキーによる登行などの技術が必要となります。アイゼンやピッケルも使うのでそれに慣れることも大事です。またソリを牽引して荷物を運ぶので、荷物の固定の仕方なども知っておくほうが良いでしょう。気温が低いので耐寒訓練も必要です。そして、デナリはランディングポイントから頂上までの距離が片道28.5キロもあるので、長い距離の縦走を経験しておくとベストです。

山岳ガイド・倉岡裕之氏のワンポイントアドバイス

高緯度なので7000m峰に匹敵するとも言われているが、低高度での順応時間が豊富なため高度順応に失敗することはむしろ少ない。南極ほどではないが、登頂日の気温が-40℃を下回ることもまれではない巨大なデナリ。悪天候で10日間も動けないこともある。シェルパがおらず、大量の荷物を運ばなければならないので、本来の登山の厳しさがあります。

1961年生まれ。
日本人初の世界七大陸最高峰ガイディング。
エベレスト登頂回数は8 回を誇り、日本人最多記録を保有している。
日本人では数少ない海外高峰登山ガイドとして活躍中。
日本山岳ガイド協会登攀ガイド。
http://www.hiro-kuraoka.com/

ポイント
日本からの必要日数=20-26日間
すべてテント泊
荷物はザックとソリに分けて運ぶ
悪天候が続くと最終キャンプ地点(5,200m)での長い停滞が待っている
米国なので物事はスムーズ且つ安全に運ぶが、国立公園のルールは厳粛
トイレはもちろんお持ち帰り
おすすめトレーニングメニュー
冬季テント泊縦走登山
ユマーリング練習
氷河歩行練習(日本には氷河がないので実際には無理!雪山でのシミュレーション)
20Kg程度の荷物を背負った登山

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石川和則が行ったトレーニング

高所テスト

高山病は個人差が大きいので、まずその個人差を調べてからトレーニングに入ります。

有酸素運動

毎日20kgの荷物を背負って出勤。13階の社長室まで、エレベーターを使わず階段で上り下りしました。

高所訓練・登山訓練

エベレストベースキャンプ訪問
カラパタール登頂

デナリ挑戦の事前視察と高所訓練を兼ねてエベレストベースキャンプへ訪問。そして、7,000mを超える山々に囲まれ、360度ヒマラヤを展望できる場所であるカラパタールに登頂しました。

エレベレストのベースキャンプより。

エレベレストのベースキャンプより。

ヒマラヤの山々が見渡せるカラパタール(5,545m)にて。

ヒマラヤの山々が見渡せるカラパタール(5,545m)にて。

低酸素トレーニング

高所テストを行ったミウラドルフィンズにて。初回4000mの設定から出発が近づくにつれて500mずつ高度を上げていきます。低酸素ルームで運動をしたり、仮眠をとったりして自分の傾向を知り、順応させていきます。

パルスオキシメーターをつけて、低酸素ルームへ。

パルスオキシメーターをつけて、低酸素ルームへ。

低酸素ルームで呼吸を意識しながら運動。

低酸素ルームで呼吸を意識しながら運動。

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